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 先の記事で、私は眞一郎と愛子には類似なところがあるなと気が付いたと書きました。おそらくは意図して作られた類似構造では無く、結果的にそうなったのでしょうが、面白いと思ったので、今回はそれについてまとめてみようと思います。


類似点
1.好きな異性がいるのに別の異性と付き合ってしまうこと
2.その異性と分かれるシーンがあること
3.その異性との間にある種の絆というか、深い関係が存在していること

 ここで言う、眞一郎にとっての別の異性とは乃絵であり、愛子にとっては三代吉となります。

 類似点3は少し補足が必要だと思うので、以下にまとめてみます。
 眞一郎と乃絵の深い関係と言うのは、眞一郎の言葉で表せば「心が震える」関係です。眞一郎は乃絵がいたから、踊りも踊れたし絵本も描けました。乃絵は眞一郎から、自分が飛ぶための翼をもらいました。
 愛子と三代吉の深い関係というのは先程の記事で書いたとおり、愛子の言葉で三代吉は「私の中にあるほっとする小さな灯」です。愛子は三代吉にずっと救われ続けていたことをこの言葉で表現しているのだと思います。

 到達点の違いについては本編を見ていただければわかるとおりです。眞一郎は乃絵と別れて、好きだった比呂美と付き合います。それに対して、愛子 は三代吉と一旦は別れるものも、もう一度三代吉と友達からやり直すことを決意します。そして、CDドラマで愛子と三代吉は付き合います。この点だけ対象的になっているんですね。

この違いは何故生まれたのでしょうか?
 私が考えるにこの違いは、眞一郎と比呂美と紆余曲折があったもの相思相愛だったのに対し、愛子の眞一郎への思いは片想いだったからだと言う理由だと思います。
 眞一郎は比呂美への恋愛感情を選び、比呂美もそれを受け入れた。乃絵に対しての思いは「心が震える」関係でしたが、眞一郎に取って「恋愛」とは 違うものだったのです。それに対し、愛子の告白を眞一郎は受け入れなかった。そして、愛子は付き合っていた三代吉に悪いこととしたと三代吉と別れます。そ の時、愛子は三代吉と自分がとても深い関係で結ばれていたことに気付くのです。「私の中にあるほっとする小さな灯」だったのだと。そして、この思いは三代 吉への恋愛感情と結びついていくのです。

 「恋愛感情」と「深い関係」、これはおそらくこの物語では別の物として描かれているのだと思います。ただ、「恋愛関係」が成り立っていない場合、「深い関係」が「恋愛関係」につながっていくことがあるのだと、この違いはそれを示しているように私は感じられました。

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