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 前回の記事の続きです。true tearsを見返して思ったのですが、眞一郎と愛子には類似なところがあるなと気が付きました。それを説明するためにまず、愛子と三代吉の関係を振り返ってみようと思います。


 物語の開始時、愛子と三代吉は付き合っています。しかし、物語が進むにつれ、愛子が三代吉ではなく眞一郎の方が好きであることが分かります。
 では何故、三代吉と付き合っているかというと彼女の3話での台詞がその答えでしょう。
「人って、人って、誰かを好きになるともっとその人に近寄りたいと思うよね。もっともっと、その人に。でもそれが叶わないとき、その人の近くにいる誰かの側に」
 これは、眞一郎へ比呂美が何故、乃絵と友達になりたいと言ったのかについて会話している部分なのですが、愛子としてはそれ以外にも比呂美と自分を重ね合わせて語っているのだと思います。

 このような付き合い方ですから、愛子は三代吉と一緒のときも眞一郎の方に気を向けてしまったり、三代吉に内緒で眞一郎を誘って買い物にでかけた りしてしまいます。愛子はその買い物で決定的なことをしてしまいます。眞一郎が手にとったセーターを自分で買ってしまう。そして、5話で三代吉はそのこと を愛子の口から直接聞いてしまいます。三代吉は驚愕します。確かに、そんな事実を突きつけられたら、何もできなくなってしまいますね。画面から三代吉のつ らそうな顔を印象的なシーンでした。

 6話で、愛子は三代吉と分かれるため、神社に呼び出します。ですが三代吉はその話しを聞くことを拒否します。彼は「俺には愛ちゃんしかいないから、いないから」と台詞を残します。彼の真摯な気持ちが伝わってきますね。

 

7話の最後で急展開がおこります。愛子は眞一郎から直接に「乃絵と付き合うことにした」と言う話を聞き、思わず愛子は眞一郎の唇を奪ってしまいます。
そして泣きながら、こう言います。
「お願いあたしのことも見てよ。お願いだよ。眞一郎」
眞一郎は8話の冒頭で、愛子のことは幼馴染の姉ちゃんとしか見れないと言います。愛子は振られてしまいました。

 10話で愛子は眞一郎とのことがあったためでしょうか、再び三代吉に別れようと持ちかけます。三代吉は断固拒否します。しかし、三代吉は、石動乃絵に誰も好きにならない呪いをかけてもらい、最終的に愛子と別れることを承諾します。(本編では演出上、時系列順になっていませんので注意)この時三代 吉は「愛子に笑っていてもらいたいからさ。愛子は笑顔が一番だからな」と言って立ち去ります。
三代吉の愛子への強い思いが伝わってくるシーンです。
愛子はこの後、眞一郎の踊りの稽古の帰り道で、「私、眞一郎を卒業する」と宣言します。彼女が彼を吹っ切る決意を固めた瞬間でした。

 そして、11話で彼女は、「元気のいい女友達欲しくない」と三代吉に電話をかけ、友達からやり直すことを提案します。そして、二人は友達からやり直すことにします。
順風満帆に見えた二人ですが、二人には眞一郎と言う壁が残りました。

 CDドラマで最初、三代吉は眞一郎のことを話そうとしません。愛子はそのことに触れ、言葉が溢れ出して、ついに眞一郎とキスしたことを三代吉に伝えてしまいます。三代吉は頭を冷やしてくると、そこで帰ってしまいます。
その後、三代吉は店を休みます。その店に眞一郎が店にやって来て三代吉のファーストキス取り戻しの顛末を聞かされます。この後、彼女は三代吉を探しに行きます。その最中で、三代吉に対する自分の思いを心のなかで語ります。

「そうだった三代吉はどんなことがあっても人を責めたりしない。自分なりの解決方法を見つけようとする。人の気持ちばかり考えて、馬鹿みたいにお人よしで、でも、私は、それでどんなに救われて」

 

思えば三代吉の今までの行動は全てそうでした。このファーストキスを取り戻す件も、10話で愛子に笑っていてほしいからと、別れることを了承したときも。愛子のこと常に第一に考えて行動する三代吉。彼って本当にカッコいいですね。
愛子は三代吉を見つけだし、三代吉にこう話しかけます。

愛子「逃げないでちゃんと話そう。触れないでいること全部。だって眞一郎は三代吉の親友で、 私の幼馴染で、眞一郎がいたから私たちは出会えたんだから」
三代吉「ああ」
愛子「私、眞一郎に振られた」
三代吉「知ってたよ。ずっと眞一郎が好きだったことも」
愛子「胸が痛かった。とっても。心に大きなとげが刺さったみたいに」
愛子「でもね。三代吉と分かれたときはもっと辛かった」
愛子「ざわーって風が吹いて消えたんだ。私の中にあるほっとする小さな灯。それは心が痛いって言うより、もっともっと心の奥底が呼吸できなくなるような深い痛みで、もっと深い衝撃で」 

 このシーンで愛子は三代吉との別れが眞一郎と別れよりも辛かったと言っています。彼女の中で三代吉は「私の中にあるほっとする小さな灯」だったのです。 
 そして、台詞はこう続きます。
愛子「どんなに三代吉が大切だったか、なくして初めて気がついた。」
愛子「あたしが、三代吉に戻ったのは失恋したからじゃない、さびしいからでも、傷ついて慰めてほしいからでもない。三代吉が必要だったから」
愛子「一度だけ言うからちゃんと聞きな。私、三代吉が」
愛子「大好きだよ」

  そうです、ここで愛子は自分の気持をやっと口にすることができました。
 その後、眞一郎を交えての神社での感動的な告白シーンにうつります。眞一郎が必要なのは、この告白が二人にとって眞一郎を越える大切な儀式だからなのでしょう。
 こうして、二人は正式に、わだかまりもなく付き合えるようになりました。

 本当に恋愛青春ドラマとしてよくできていますね。

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